吉野石膏コレクション
三菱一号館美術館で開催中の「印象派からその先へー世界に誇る吉野石膏コレクション展」ブロガー内覧会に行ってきました。写真は特別に許可を得て撮影。
いい作品ばかりで載せる写真を選ぶのに苦労する。
吉野石膏コレクションは山形県美術館に寄託されているし、有名な作品が多いので特別展などに貸し出しされ今までも目にすることはあったけれど一堂揃うとこんなに名品揃いだったとは!これだけまとまって公開するのは今までなかったとのこと。貴重な機会。自分含めみんなが好きな作品(要するに親しみやすくてみんなが名前を一度は聞いたことある有名作家(^^;)が多いのでこれは誰を誘っても楽しめる展覧会。
見覚えある作品多し。吉野石膏コレクションだったんだね~
このパステル3点が並ぶのも驚き。
贅沢なコレクションをふんだんに使った展示方法も見所。三菱一号館の展示空間にとてもあってる。
シスレー部屋。
今回シスレーいいなあと改めて(普段はそれほど気にしてないのに)。上写真の暖炉の上の《モレに続く道》が特にお気に入り。
それとマティスとマルケ部屋!←マルケ好き。どこかでマルケ展やらないかなあ。
窓展より窓効果的(^^;
調和するマティスとマルケ。二人ともモロー先生の生徒(数年前のマティスとルオー展で知った)。響きあう作品と窓と暖炉の展示。
そう。他の部屋の暖炉の上も、もうずっとここに飾ってあるみたいにしっくり。
みんな大好きルソー!
解説で、ルノワールとモネとシスレーは印象派メンバーの中で特に交流があり、1899年シスレーが亡くなった時家族が生活に困らないようシスレーの家族に捧げる展覧会を開催、さまざまな画家に絵の提供を呼びかけシスレーの絵とそれらを並べ売り上げを家族に渡したのだそう(モネとルノワールは生前から売れていたけれどシスレーは当時はそれほどでなかった)。そしてそのうちの2点がなんと本展覧会に含まれている。
ルノワールの《箒を持つ女》とシスレーの《ロワン川沿いの夕べ》
展示部屋が異なるので逸話を知ってからもう一度観に行く。
呉春が蕪村亡き後の娘の婚礼支度のために蕪村作品に挿絵など付けて売り出した「嫁入り手」の話に通じる。
ゴッホ展も見たばかりだったから、ゴッホのかなり大きい初期作品も気になったし、コート―ルド展でマネ観たらもっともっとマネ作品見たくなるところ、ここでも見応えあるマネあるし、このキスリング!いいよねーと思ったら入り口の装飾にも使われてるし。
なんて楽しい展覧会。
三菱一号館美術館の華、ルドンの《グラン・ブーケ》の展示も。これ出てるよーというだけで観に行く価値ある。いつも展示されてる訳ではないので。
浮かび上がり発光しているようなパステル画の大作。
「印象派からその先へー世界に誇る吉野石膏コレクション展」は三菱一号館美術館にて2020年1月20日まで。