パリ❤グラフィック
三菱一号館美術館にて開催中(2018年1月8日迄)『パリ❤グラフィック ロートレックとアートになったポスター版画展』のWeb内覧会に行ってきました。
写真は特別に許可を得て撮影。ただし一部の展示室は常時撮影可←最近のインスタ映え要求でしょうか?(;^_^A とてもインスタ映えする凝った展示風景で、19世紀末のパリの街角に貼られたポスターのように展示されてた!
←撮影可コーナー
さて、メインビジュアル↓もこんな感じでとっても素敵❤
でも。
素敵だけどどれも観たことある。。。主催側としてはそのお馴染み感を狙ってこういうビジュアルなのかと。でもお馴染み過ぎて「行ったらたぶん楽しいけど、とりあえず後回し。余裕があったら行こう。」と思っていた開催前(-_-;)。すまん。
しかしそれ間違い。というか早とちり。
お馴染みポスターもあるけど見たことない版画がたくさん。見どころたくさんで見ごたえあり。ポスターも状態が良くて発色綺麗で。
というのも、この展覧会はファン・ゴッホ美術館との共催で、両館が誇る世界有数の19世紀末版画コレクションが一堂に!←HPの本展見どころにも書いてあったわ(;^_^A
なるほど、見逃さなくて良かった。
面白いのはその構成。ストリート向けとエリート向けという章分けがあるところ。19世紀末のパリでは庶民(ストリート)向け版画と知的階層(エリート)向け版画があり、第1章はストリート、第2章はエリートという章立てに。この第2章以降が特に面白い。
エリート向けの版画は自宅の書斎で鑑賞するので、愛好家向けに手の込んだ版画や、神秘的なもの官能的なものなど密やかさが漂う。
以前三菱一号館美術館で開催された『ヴァロットン展』のヴァロットンも。
(書斎で秘かに鑑賞するのね。この密やかさ。暗さや含み。)
ヴァロットン
やはり三菱一号館開催の『オルセーのナビ派展』で、もっと見たいなあと思ったヴュイヤールも多く出品されててうれしい(日本でボナール多いけどヴュイヤール少ないのは何故なんだろう。もちろん私もボナール大好きだけど、ヴュイヤール展切望)。
ヴュイヤール
そして一番のお気に入りは↓
左のヴュイヤールでなく(左も好きだけど)、右のボナール❤「小さな洗濯女」。
一度見たら忘れられないこのシルエット。一体どんな物語をはらんでいるのか気になる。
そしてもう一点見どころ。
なんとゴッホが収集した浮世絵もあった。とても状態がよくて、色が残っていて綺麗で見事。ゴッホは芳年とかも見てたんだね~。
月岡芳年(1839-1892)とゴッホ(1853-1890)。活躍時期はほぼ一緒の同時代人。少し前の江戸版画だけでなく、ほぼリアルタイムで浮世絵が手に入っていたのか。東京都美術館の『ゴッホ展日本を巡る夢』も見に行かないと。
ゴッホ美術館が共催ってほんとポイント高いよ。日本人、みんな大好きゴッホ❤だし( ´∀` )あ、ボナールもみんな大好きボナール❤
撮影可のインスタ映えするコーナーだけでなく、フォトスポットもまさにInstagramな枠組みで背景は煉瓦❤
『パリ❤グラフィック ロートレックとアートになったポスター版画展』は2018年1月8日まで三菱一号館美術館にて開催中。