挿絵本の愉しみ方を教わる
静嘉堂文庫美術館で開催中の「挿絵本の楽しみ」展のブロガー内覧会に行ってきた。
直後に上げたInstagram↓
#挿絵本の楽しみ ブロガー内覧会。直前に絵巻マニア列伝に行って挿絵本へ。トークショーでもこの二つの展覧会を見て違いを考えると面白いというお話が。※写真は特別に美術館の許可を頂いて撮影 #挿絵 #文庫
当日のトークショーにて橋本麻里さんから「同時期に挿絵本と絵巻の展覧会が開催されています。挿絵本と絵巻、絵と文という点で同じ、そこで違いを考えながら鑑賞すると面白いのでは」というヒントをいただく。
たまたま直前にサントリー美術館の「絵巻マニア列伝」展を鑑賞していたので、なんとタイミングがいいこと!
絵巻と挿絵本、何が違うかというと、形態、目的、読者。
例外はおいて大雑把にいうと-
絵巻は手描きの一点もの、主目的は物語を見て楽しむ、読者は天皇や貴族。絵巻そのものが権力の象徴でもあった。
挿絵本は印刷物中心、大半が木版画で複数存在し、目的に物語も含まれるけれど絵解き、参考書、解説、記録などの情報伝達と多岐に渡る、読者はより広く一般大衆まで。
ここを押さえておくと、挿絵本の特徴がわかるし、挿絵本世界の楽しみ方がわかるしくみ。素晴らしい。
トークショーで聴いた中国における挿絵本の広がりについて、中国は元々文字の国で絵がつくのは結構新しく爆発的に広まったのは明時代。そのきっかけは明の前の宋時代に貴族ではない一般の子供たちが科挙を受けることになったこと。文だけではわからない絵で解説しないと、という切実な要望が。そうやって受験参考書として絵付きの挿絵本が広まったのが下地としてあり、明時代になると経済が活性化し印刷物にお金を使える人が増え挿絵本が爆発的に広まったと。
挿絵本が何故作られ広く頒布したのかは社会の要請、需要があったから。挿絵本は社会の反映。
なるほど。挿絵本の目的と社会背景を考えて見る。それが一番の楽しみポイントかも。
もちろん、絵が楽しい美しいという楽しみ方も可。
- 岩崎灌園「本草図譜」1844頃写
個人的に一番面白いと思ったのは、記録する挿絵本のコーナー。旅行記や漂流記など。これは絵があってこその分野と思ったのと、とにかく内容が面白い、あと時代背景も。そして知らない世界、行ったこともない世界を絵が説明する情報量の多さ。
「東韃紀行」あざらし物々交換
記録する挿絵本で気になったの、もっと他の頁も見たいなあと思ったのは-
- 司馬紅漢「西遊旅譚」1974刊:1788年司馬紅漢が一年かけて長崎平戸を旅した旅の記録。それは見てみたい。
- 山本清渓「あたみ紀行」1807年写(自筆):なんか急に緩い感じでこれも。
- 間宮林蔵・村上貞助「東韃紀行」19世紀写:樺太(サハリン)が島であることを発見、間宮海峡の人。間宮林蔵のことは教科書で習った程度、このように挿絵入りの詳細な本があったとは。探検の様子が絵で。
- 大槻玄沢・志村石渓「環海異聞」19世紀写:1793年石巻から江戸に向かう乗員16名の若宮丸が難破、8カ月後(え?!)アリューシャン列島の島に漂着。シベリアを経てペテルブルクにて皇帝に謁見!1804年(漂流から11年後‼)希望した4名(残りの人は?)がロシア艦にて長崎に帰着。同行したロシア使節ニコライ・レザーノフは日本に通商を求めたが幕府は拒絶。帰りしなに択捉、利尻、国後を攻撃して帰る(えー!そんな)。もう経緯を読んだだけでびっくり仰天な内容な上、またこの挿絵が。紹介されている分だけでも興味津々。観覧車のようなものまで書かれていて、この時代に既にあったのか、など。それとこの事件は幕府が北方警備などに目覚めるきっかけとなったと解説あり、今の北方領土問題にも通じる出来事。
とにかく、漂流記面白い。解説によると近世全体で確認されているだけで400件も漂流があったそう。海に囲まれた国だからね。。。鎖国で(最近は鎖国という言葉を使わないそうだけれど)限定的にしか海外情報が入ってこない時代に、この生の海外情報は幕府によって厳重に調査され文書に残されたと。こういった時代背景や情報管理も興味深い。
他の挿絵本も-
- 「機構図彙」1796刊:からくり人形などのしくみを解説した本で、今でもこれをみると再現可能なほどで、海外からの評価が高い。
- 「永楽大典」明時代写:明時代に永楽帝の命により編纂された一大類書(百科事典のようなもの)。名前だけ知っていたものが静嘉堂文庫にあるとは。現存するのは世界で400冊。中国は国家プロジェクトでデータを集めていて静嘉堂文庫の8冊のデータも収集されたそう。貴重。あ、永楽大典も権力の象徴では?
- 「琵琶記」明時代1610年頃刊:物語の挿絵でとにかく線が細かい!江戸時代の浮世絵の彫と摺りの細かさもこのあたりからの影響という解説があった。
こんな感じで、たぶん全冊逸話や社会背景など解説を聞けば面白いこと間違いなしの目を見張る挿絵本がたくさん紹介されているのだけど、絵に一番惹きつけられたのはこれ。
- 「妙法蓮華経変相図」南宋時代前期(12世紀)写:変相図とは仏の教え、仏の世界を絵で表したもので、庶民にわかりやすい絵解きになってる分、なんだかゆるかわの絵が。細かいエピソードがびっしりと書き込まれており、その中でキャプションがついていた「火宅の譬え」では、燃え盛る火に包まれたおうち(苦と煩悩にみちみちてるこの世)の周りで遊ぶ子供たちに楽しげな牛車、鹿車、羊車で誘って外(悟りの世界)に連れ出そうとしている絵が。
妙法蓮華経変相図は初公開だそうで、これが見られただけでも行ってよかったなあと思った。渡辺崋山の重文の「芸妓図」もあったし。なにより挿絵本の世界の楽しみ方を知ることができたし。
「挿絵本の楽しみ 響き合う文字と絵の世界」展は静嘉堂文庫美術館にて4/15から5/28まで。
※写真は美術館の許可を得て撮影。
お庭も素敵
怒涛の春桜旅と美術館巡り
奈良、姫路、三ノ宮、西宮、心斎橋、京都と怒涛の春旅。ノープランで行き、結果桜巡りと美術館巡りに。
春。陽気もよくなったころ、京博の海北友松展に行きたいなあとぼんやり。でも桜の季節もGWの季節もたぶん京都のホテル一杯だろうし無理かなあとホテル検索するとやっぱり満室(すごく高い所かドミトリーのような安いところしかない)。
それが、行けるならこの日が最後だと思った日の2日前の夜、もう一度検索してみたらいつも泊まってるビジネスホテルに空き室が!で急きょ決定。
そうそう。ホテルは直前のキャンセル料発生時期になると空き室でるんだよね~。そして今年の桜はちょっと遅めでちょうど満開時期に合いそうなので京都1泊だけではもったいないと連泊割のあった姫路2泊も押さえた。実際のとこ、同じホテルチェーンでお部屋も同じぐらいなのに京都1泊と姫路2泊がほぼ同額。もうここ数年京都に泊まるのは本当に厳しい。お値段も予約も。
あまりに直前だったので予定も立てず、奈良in京都out間に姫路、という旅程と、姫路に泊まってる間用に「倉敷尾道瀬戸内の島」というガイドブックだけ持って旅に出た。
それが。
最初の目的地、奈良国立博物館で観たポスター2枚で予定ががらっと変わる。
まず、奈良博の快慶展が思いのほか良かったのでこれは仏像ブームに一度乗り遅れたけど再乗車できたかもしれない!という気分で、快慶展の横に貼ってあった大阪市立美術館「木×仏像」展、それと派手さ煌びやかさで目を引いた西宮市大谷記念美術館「勝部如春斎」展。
しかし、これ行っちゃうと観光ができないよなあとうーんうーん悩んで、でもうっすらと予定していた倉敷や直島や岡山は行ったことあったし尾道はちょっと遠すぎだし、やっぱり美術館巡りは楽しいし、それに桜巡り加えればいいか!と奈良博の地下一階のポスターいっぱい貼ってあるラウンジで決めた。ユトリロは現地で発見!
結果、巡った美術展は
- 快慶展 奈良国立博物館
- なら仏像館 奈良国立博物館
- ユトリロ回顧展 姫路市立美術館
- 木×仏像展 大阪市立美術館
- 勝部如春斎展 西宮市大谷記念美術館
- 海北友松展 京都国立博物館
- 番外として京都の千本釈迦堂 ←快慶と慶派の仏像を観に
千本釈迦堂のおかめ桜とおかめさん
それに、姫路城と二条城のさくら祭り(両方とも夜桜、これについては後でアルバムに)。
姫路城はぐるっと桜サイクリングもしたし、西宮の大谷記念美術館へ行く道の夙川の桜(名所らしい)も観たし、とにかくどこもすべて桜満開。電車乗っててもそこらじゅうピンクの世界で本当に桜尽くしの旅だった。
あ、おまけとして荷物を預けた三ノ宮駅で下車したので三ノ宮の異人館スタバでお茶も。いちようこれも観光かな。
スタバは珈琲一杯で異人館気分味わえるのいい。
家や暮らしは生き方そのもの
パナソニック汐留ミュージアムで開催中の「日本、家の列島」展のブロガー内覧会に行ってきた。※特別な許可を得て写真撮影をしています。
建築は明治大正昭和の洋館とか近代建築とか有名処を観るの好きだけど、こういう一般住宅それも今人が住んでる現代の住宅についてどうかなあと思いながら、ヨーロッパで好評だった巡回展の帰国展(こういうのに弱い)で参加を申し込む。展覧会の企画者の話が聞けるというのも興味があった。
副題が「フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン」とあり、これは最近テレビで多々流れ、もう勘弁してほしいと思ってる日本スゴイ系か?!と身構えてしまったが、まあ副題通り、展覧会の企画者がフランス人4人で、この人たちが驚いた日本の住宅なのだからその通り。
そして驚くという言葉は、日本の独特な住宅建築事情、日本人の住宅への想いや内と外の感覚、実際住んでる様子など生の日本の住宅とそこに暮らす人を観た素直な感想で、所謂日本スゴイが好きな人の日本人としての自尊心を満たすための言葉では決してなかった。
内覧会では、4人のフランス人企画者の解説もあり、そこで話されていたのは、ここで取り上げた建築の数々が普通の人、有名人や超セレブな人でなくごく一般の人の家だというのがユニークなことらしい(とはいえ、一般庶民の日本人の感覚からいうと、いくら狭い土地であっても建築家に頼んだ戸建て注文建築に住む人たちというのはだいぶ恵まれた階層かと思われるが)。
会場構成は3章立て。
第1章が20世紀までの有名な日本の家の紹介「昨日の家」
私でも知っている名前と聞いたことある家が同じ縮尺の模型と写真でずらっと並んでてひとつずつ観るのが楽しかった。
第2章が「東京の家」
東京にある有名建築家が建てた住宅の写真、街に溶け込む住宅の外観を写し出し、東京の街の様子の写真展として見ごたえがある。
第3章が「今の家」
これがメインで建築家の建てた20の家を写真、映像、ドローイング、スケッチ、模型、そこに住む人と建築家へのインタビューで多角的に展示。
素人の私が一番わかりやすかったのは映像で、そこに住む人が自然な形で家で暮らす様子を写す短いドキュメンタリー。これは会場内の映像の家でまとめて見ることもでき、この不思議なドキュメンタリー(淡々と家で暮らす人々)は観ていて飽きなかったし家の特徴がすぐにわかる。※渡辺篤史の「建もの探訪」みたいに身構えた住む人がインタビューに答えたり大げさに驚いたりはしない。
こうしてフランス人からの視点で日本の家について知ることは、日本独特の風習というか暮らし方や文化を新しい目で見直すことにもなるし、家や暮らしというのは生き方でもあると改めて考えたりもした。最近家での暮らしがないがしろになってたから。
「日本、家の列島 フランス人が驚くニッポンの住宅デザイン」展はパナソニック汐留ミュージアムにて2017年4月8日(土)~6月25日(日)まで。
https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/17/170408/index.html
シャセリオ―に魅了される
西美web内覧会に行ってきた。シャセリオー?誰?状態で😅でもこの前通る度に魅惑的な彼女の肖像画見てみたいなあと思ってたから前売券は購入済みだった。 #シャセリオー
国立西洋美術館で開催されるあまり馴染みのない画家の展覧会は行った方がいい。絶対楽しい。最近ではメッケネム、ホドラー、ちょっと前ではハンマースホイ。という訳で今回もそう。
シャセリオ―のこと全然知らずに観に行って、帰りがけにはすっかり魅了されてた。内覧会の一時間ではとても足りない。
シャセリオ―(1819-1856)、新古典主義のアングルの弟子として出発し、途中から新古典主義の反対側にいるロマン主義のドラクロワに傾倒する。どっちも制覇のいいとこどり?シャヴァンヌやモローが私淑したシャセリオ―という説明を目にして、なんとなく感じが掴めた。
最初はシャセリオ―が16才の時に描いた自画像から始まる。
16才でこれ。彼の内面まで描かれてるこの完成度。11才でアングルに弟子入りっていう所で飛びぬけて絵が上手い人なのがわかる。
シャセリオ―はカリブ海のイスパニョーラ島出身のクレオール(植民地生まれ)でオリーブ色の肌に厚い唇とエキゾチックな容姿、フランス社会の中では容姿が劣ると(まあ外国人の私からはわからない劣るとか劣らないとか)しかし優雅な雰囲気を持った人だったそうで、確かにこの絵でもそれが伺えナイーブで心に秘めたものがある複雑な人物に見える。
会場では自画像の横に父と自分を重ね合わせたような《放蕩息子の帰還》(左隅の犬がかわいい)が並び、ここから彼の人生と絵画を辿っていくと、師匠アングルとの方向性の違いからの別離、人気女優との2年の恋のエピソード、そして37才で若くして亡くなる話まで、出自から若い時の自画像そして夭折まででセンチメンタルな気分に。なんといってもこれからというときに亡くなってしまうのが哀しい。おまけに代表作の大作、会計検査院(現在のオルセー美術館の敷地)の大壁画が燃えてしまったというのも。
ギュスターヴ・モローは、シャセリオ―の死を悼み、《若者と死》という作品を仕上げていて、この絵から受けるシャセリオ―の人生の印象が最後決定的。
展示では、19世紀フランス絵画でシャセリオ―と呼応する作家たち(アングル、ドラクロワ、クールベ、ルドン、モロー、シャヴァンヌなど)の作品も並び、シャセリオ―がどんな位置にいたのかもわかるし影響受けた与えた関係もわかって理解が進むし観ていて面白い。
冒頭の《カヴァリュス嬢の肖像》に代表される肖像画群、オリエンタリスムなど、他にも見どころ、心が動いた絵がたくさんあって一時間ではとても味わいきれなかった。
シェイクスピアが流行ったこと、オリエンタリスムが流行ったこと、新古典主義とロマン主義、そこから象徴主義に至ること、ヴェネツィア絵画の系譜など、今まで断片的だった知識がシャセリオ―によってなんとなく繋がった、自分の美術鑑賞にも有益な展覧会だった。
オリエンタリスムが流行って他の作家たちがそういうエキゾチックな絵を描くのと、クレオールであるシャセリオ―が描くのでは全然違うのではないか。多様性を尊重する目で描いているのではないか。というのを後から思ったので、そこも確認してみたい。
とにかくもう一度訪れないと。
「シャセリオ―展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」は上野の国立西洋美術館にて5/28まで。
※写真はweb内覧会の様子で特別に許可を得て撮影されたもの。
二条城行幸図が楽しすぎる!
泉屋博古館分館にて「屏風に遊ぶ春のしつらえ」展のブロガー内覧会に行ってきた。
春を彩る屏風の名品と茶道具の数々、新収蔵品など華やいだ会場内でひと際目立つのがメインビジュアルにもなってる《二条城行幸図屏風》。
写真左の屏風。右は《誰ヶ袖図屏風》素敵。
※写真は特別に許可を得て撮影
《二条城行幸図屏風》は、1626年後水尾天皇が三代将軍家光のいる二条城(徳川家の京都での居城)に行幸したときの様子、今でいうパレードとその観客を描いた絵。
上下二段に描き分けられ、上段は右端の二条城へ堀川通を進む天皇の行列(右向き)、下段は左端の内裏へお迎えに向かう中立売通の将軍の行列(左向き)。上段下段の行列と平行して家並みと大群衆がこと細かに描かれているのだけれど、その詳細なことと言ったら。
洛中洛外図の細かいところまで見るあの楽しさと一緒!
そして何といってもこの屏風、保存状態がとてもよくて色が綺麗。既に江戸中期には住友家にあったそう。でも天皇と将軍の屏風ということで使えず(お蔵入りか)。おかげで美しい発色のまま今に至る。
実際の行幸(1626)からさほど遠くない時期に制作、作者は不明。大和絵系だけれど土佐派でも住吉派でもないと。
とにかく、人々の仕草と衣装と家の中の設えなど見どころがたくさんあって観ていて飽きない。観衆が3226人も書き込まれているし。今回はブロガー内覧会だったので時間足りなかったからもう一度観に行かないと。
会場内には分かりやすい見どころパネルも。
写真右の《桜図》は今回初お披露目。なんと一昨年住友の蔵から新発見!←そういうのが起きること自体驚きというか流石。
作者は菊池容斎(1788-1787)幕臣で流派全部学んで自分流というだけあって、桜の花が怖いくらい細かくてなんとも言えない独特な雰囲気を醸し出してる。この桜は寛永寺の桜で戊辰戦争で焼けてしまったけれど今の東博の前庭あたりにあったものと。この話を聞いて東博の前庭の名物の桜も枯れてしまったこと思い出した。
写真左の屏風は香田勝太《春秋草花図》の「春」。油絵屏風と聞いてびっくり。これとても好きで、色目といい美しい芍薬とかわいらしい雀といい、抑えめで綺麗な感じが家にあったらいいなあ屏風。豪邸じゃないと無理だけど(^-^;。
春秋一対というので「秋」も観てみたい。香田勝太(1885-1945)は藤田嗣治の同級生。
他にも宮川長春の遊女図巻も美しいし、モネが2点並んだりと、広い展示会場ではないけれど、春にふさわしい華やいだ豪勢な展示で、泉屋博古館分館の正面玄関の脇に植えられた醍醐の桜(のクローン!)が咲くころにもう一度訪れたいと思う。
屏風にあそぶ春のしつらえ展は途中展示替えあって5/7まで。
泉屋博古館分館は南北線六本木一丁目駅降りてエスカレーターを乗り継いですぐで便利。もうすぐアークヒルズの桜坂も一緒に観られる。次行くのが楽しみ♪
2016ベスト展覧会
2016年に観覧した187展から Instagram 用に12枚のチラシを選んで並べた写真。
今、好きな画家は?と聞かれたら、鈴木其一、長澤蘆雪、岩佐又兵衛と答えると思う、その3人の展覧会が2016年にあったのだから、それを3つ選ぶとして。
あと、日伊150周年の記念の年でどっかんどっかん凄い展覧会がイタリアからやってきて、これを選ばないわけにいかないから。
ということで、結構有名処ばかりで見た目はつまんないけれど、大満足な一年でした。
先日早速購入!別冊太陽の岩佐又兵衛!
岩佐又兵衛:浮世絵の開祖が描いた奇想 (別冊太陽太陽 日本のこころ)
- 作者: 別冊太陽編集部
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- メディア: ムック
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2016年美術館博物館展覧会めぐり記
1月が終わろうとしている今こそまとめておかないと。
2016は、金沢福井京都神戸を巡る美術旅、北海道行き、京都和歌山名古屋の美術旅と遠出が3回あったので、美術館巡りとしては重量級なつもりでいたのに、なんと2015よりも少ない187展だった。あれ。
ただ、図録が欲しくなる、ギャラリートークや講演会を聴きたいと思う展覧会が多かったし、なにより鈴木其一展ひとつに7回通ったりしたので、中身が濃い充実の一年ではあった。
- 博物館に初もうで 東京国立博物館
- 新春えびすリアリズム パルコミュージアム
- ヘレン・シャルフベック 神奈川県立近代美術館葉山 🎤📚🐾
- 肉筆浮世絵美の競艶 上野の森美術館 📚
- フェルメールとレンブラント 森アーツセンターギャラリー
- 恩地孝四郎展 東京国立近代美術館 🎤📚🐾
- ようこそ日本へ 東京国立近代美術館 🎤📚🐾
- 旅と芸術 埼玉県立近代美術館 📚
- 奥の細道切手原画展 郵政博物館
- 壮麗と質実 心斎橋大丸と逓信省のヴォーリズ建築原図展 郵政博物館 🎤
- 神仏・異類・人 奈良絵本・絵巻にみる怪異 國學院大學博物館
- フォスター+パートナーズ展 森美術館 🎤🐾
- プラド美術館展 三菱一号館美術館
- 下田直子ハンドクラフト展 日本橋三越本店
- 始皇帝と大兵馬俑 東京国立博物館
- ボッティチェリ展 東京都美術館 🎤📚🐾
- キューバの映画ポスター フィルムセンター 🎤📚
- 初期浮世絵展 千葉市美術館 🎤📚
- 第19回文化庁メディア芸術祭 国立新美術館
- 未来へつづく美生活展 工芸館 🐾
- 祝いのよそほい ポーラミュージアムアネックス
- マカオのアズレージョ LIXIL GALLERY
- みなでつくる方法 吉阪隆正+U研究室の建築 文化庁国立近現代建築資料館
- 渋川春海と江戸時代の天文学者たち 国立科学博物館
- ワイン展 国立科学博物館
- 超絶技巧 真葛香山展 日本橋三越本店
- 祖父江慎+コズフィッシュ展 日比谷図書文化館
- バロン住友の美的生活第1部 邸宅美術館の夢 泉屋博古館分館 🎤📚🐾
- バロン住友の美的生活第2部 和の美を愉しむ 泉屋博古館分館
- 新鋭美術家2016 東京都美術館
- ジョルジョ・モランディ終わりなき変奏 東京ステーションギャラリー 🎤📚
- 勝川春章と肉筆美人画 出光美術館
- ミュオグラフィ 21世紀の透視図法 インターメディアテク
- 気仙沼と、東日本大震災の記憶 目黒区美術館
- レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦 江戸東京博物館
- カラヴァッジョ展 🎤📚
- 服部雪斎 春の花を描く 牧野記念庭園記念館
- イングリッシュ・ガーデン英国に集う花々 パナソニック汐留ミュージアム
- 駅弁むかし物語 お弁当にお茶 鉄道歴史展示室
- シャルル・フレジェ展 銀座メゾンエルメスフォーラム
- 美術は語られる 中原佑介の眼 DIC川村美術館
- 万年筆の生活誌 国立歴史民俗博物館
- 和宮ゆかりの雛かざり 国立歴史民俗博物館
- 俺たちの国芳わたしの国貞 Bunkamuraザ・ミュージアム
- THE TOMATO PROJECT1991*2016 パルコミュージアム
- 近代百貨店の誕生 三越呉服店 江戸東京博物館
- 博物館でお花見を 国宝縄文の女神 東京国立博物館
- 黒田清輝 東京国立博物館
- 安田靫彦展 東京国立近代美術館
- あそぶ浮世絵ねこづくし そごう美術館
- 村上隆のスーパーフラット・コレクション 横浜美術館
- PARISオートクチュール世界に一つだけの服 三菱一号館美術館
- ファンタスティック江戸絵画の夢と空想 府中市美術館 🎤📚🐾
- 薬草の博物誌 LIXIL GALLERY 🎤🐾
- 第71回春の院展 日本橋三越本店
- ポーラミュージアムアネックス展第9回2016映像と動勢
- ファッション史の愉しみ 世田谷美術館
- 若冲展 東京都美術館 📚
- 清親 光線画の向こうに 町田市立国際版画美術館
- この街の現在 町田市民文学館
- 森羅万象を刻む デューラーから柄澤齊 町田市立国際版画美術館
- 映画館 映写技師/写真家 中馬聰の仕事 フィルムセンター 🎤
- 馬鑑 山口晃展 馬の博物館 📚
- 複製技術と美術家たち ピカソからウォーホルまで 横浜美術館
- 斎藤義重展 富士ゼロックス・アートスペース
- 春のこゑ 蔵書で愛でる花と鳥 慶応義塾図書館
- 芹沢銈介のいろは 工芸館
- 徳川家康 将軍家蔵書からみるその生涯 国立公文書館
- 吉田博展 千葉市美術館
- 四季のうつろい時のうつろい 千葉市美術館
- 六本木クロッシング2016展 僕の身体、あなたの声 森美術館 🎤🐾
- キセイノセイキ 東京都現代美術館
- コレクション・オンゴーイング 東京都現代美術館
- ルノワール展 国立新美術館 🎤🐾
- メディチ家の至宝 ルネサンスのジュエリーと名画 庭園美術館 🐾
- 高島野十郎展 目黒区美術館
- 近代風景 奈良美智がえらぶMOMATコレクション 東京国立近代美術館 🎤🐾
- MIYAKE ISSEY展 国立新美術館
- 空へ、海へ、彼方へ 旅するルイ・ヴィトン展
- DHAKA 山内道雄写真展 銀座Nikon Salon
- 日本の布ができるまで展 Open MUJI Tokyo
- トンコハウス展「ダム・キーパー」の旅 クリエイションギャラリーG8
- 岩合光昭写真展猫ライオン 日本橋三越本店
- 新発見!天正遣欧少年使節伊東マンショの肖像 東京国立博物館 🎤🐾
- 全身詩人、吉増剛造展 声ノマ 東京国立近代美術館
- 摘水軒記念文化振興財団コレクション展 柏市民ギャラリー
- TDC2016 ggg
- 蜷川実花写真展イン・マイ・ルーム パルコミュージアム
- SOMETHING GOOD RYU ITADANI ポーラミュージアムアネックス
- 文字の博覧会 旅して集めた”みんぱく”中西コレクション展 LIXIL GALLERY 🎤
- 奥村雄樹による高橋尚愛展 銀座メゾンエルメスフォーラム
- Retrace our Steps Carlos Ayesta+Guillaume Bresion CHANEL NEXUS
- 江戸絵画への視線 岩佐又兵衛から江戸琳派へ 山種美術館 🎤
- メアリー・カサット展 横浜美術館
- 国吉康雄展 そごう美術館
- 風刺画って面白い? 町田市立国際版画美術館
- ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展 国立新美術館 🎤📚🐾
- ナニデデキテルノ? 工芸館
- ようこそ地獄たのしい地獄 国立公文書館
- 美の祝典 Ⅲ江戸絵画の華やぎ 出光美術館
- メッケネムとドイツ初期銅版画 国立西洋美術館
- Hyper!HARMI GALS!! パルコミュージアム
- アニメがうごく SKIPシティ映像ミュージアム
- 駒競べ 馬の晴れ姿 三の丸尚蔵館
- SHIBUYA,Last Dance_ パルコミュージアム
- 旅へのあこがれ、愛しの風景 ホテルオークラ東京 🎤📚🐾
- ビアズリーと日本 石川県立美術館 📚
- 石川県立美術館コレクション展
- 金沢21世紀美術館
- 鉄打出の名工 山田宗美展 加賀市美術館
- 石川県九谷焼美術館 🎤
- 岩佐又兵衛展 福井県立美術館 🎤📚
- 日本ミステリー文学展 福井県ふるさと文学館
- 丹後の仏教美術 京都国立博物館
- 伊藤若冲 京に生きた画家 細見美術館
- 京都・美の系譜 京都市美術館
- 七彩に集った作家たち 京都国立近代美術館
- 東欧の絵本大国「チェコ絵本をめぐる旅」 芦屋市立美術博物館
- 伊藤晴雨 幽霊画展 江戸東京博物館
- 大妖怪展 江戸東京博物館
- 北海道大学総合博物館
- ミッフィーのたのしいお花畑 北海道立文学館
- 北海道の文学 北海道立文学館
- 近美コレクション 北海道美術紀行 北海道立近代美術館
- 昭和7年札幌 三岸好太郎美術館
- こどもとファッション 庭園美術館 🐾
- 童画の国から 目黒区美術館
- トーマスルフ 東京国立近代美術館 🎤
- 画家・新海覚雄の軌跡 府中市美術館
- 小林かいち 武蔵野市立吉祥寺美術館
- 古代ギリシャ 東京国立博物館
- 安野モモヨ展STRIP! パルコミュージアム
- 角川映画の40年 フィルムセンター 🎤
- 水屋・水塚 LIXIL GALLERY
- 博物館でアジアの旅 上海博物館との競演 東京国立博物館 🎤🐾
- 書の美、文字の巧 三の丸尚蔵館
- KIITU 鈴木其一 サントリー美術館 📚🐾
- 木々との対話 東京都美術館
- 鈴木博司 ロスト・ヒューマン 東京都写真美術館
- カリエール展 損保ジャパン日本興亜美術館
- 牛腸茂雄という写真家がいた。 FUJIFILM SQUARE写真歴史博物館 🎤🐾
- ARITA 400project 森アーツセンターギャラリー
- 御伽草子の世界 奈良絵本・絵巻を中心に 慶應義塾図書館
- 藤田嗣治展 府中市美術館 🎤
- モードとインテリアの20世紀展 パナソニック汐留ミュージアム
- 海を航る 船・鉄道・新幹線 鉄道歴史展示室
- 鏡花の書斎 「幻想」の生まれる場所 丸善
- 若冲の京都KYOTOの若冲 京都市美術館 📚
- 京都国立近代美術館 コレクション展
- 蘆雪溌剌 草堂寺と紀南の至宝 和歌山県立博物館 📚
- 薔薇色の鏡 和歌山県立近代美術館
- ザ・ベスト@トクガワ トクガワ美術館
- 速水御舟の全貌 山種美術館 🎤
- クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス_さざめく亡霊たち 庭園美術館 🎤
- スティグ・リンドベリ展 西武ギャラリー
- 武士と印刷 印刷博物館
- BODY/PLAY/POLITICS 横浜美術館
- 西田俊英展 そごう美術館
- 動き出す!絵画 ペール北山の夢 東京ステーションギャラリー
- デトロイト美術館展 上野の森美術館
- 江戸からたどるマンガの旅 日比谷図書文化館
- クラーナハ 国立西洋美術館 🎤📚
- 禅 東京国立博物館
- 革新の工芸 工芸館
- リビングルームⅡ/ミシェル・ブラジー 銀座メゾンエルメスフォーラム
- 切手でみる星の物語 郵政博物館
- 小田野直武と秋田蘭画 サントリー美術館 🎤🐾
- Robert Frank:Books and Films,1947-2016 in Tokyo 陳列館
- 戦後ドイツの映画ポスター フィルムセンター 🎤
- 書物を愛する人々 国立公文書館 🎤
- 円山応挙 根津美術館 🎤
- 宇宙と芸術展 森美術館
- 瑛九 1935-1937闇の中で「レアル」をさがす 東京国立近代美術館 🎤🐾
- アール・デコの花弁 庭園美術館 🎤🐾
- 平安の秘仏 東京国立博物館
- 小林斗あん篆刻の軌跡 東京国立博物館
- 色の博物誌 目黒区美術館
- アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち 東京都写真美術館 🎤
- 描かれた古 近世日本の好古と書物出版 慶應義塾図書館展示室 🎤
- 火焔型土器のデザインと機能 國學院大學博物館
- 大ラジカセ展 パルコミュージアム
- 松本俊介 創造の原点 神奈川県立近代美術館鎌倉別館 📚
- ムーミン絵本の世界展 松屋銀座
- 暮らしを寿ぐ切り紙窓花 ATELIER MUJI
- 東大寺の歴史と美術 東大寺ミュージアム
- おん祭りと春日信仰の美術 奈良国立博物館
- なら仏像館
🎤はギャラリートークや講演会を聴いたもの
📚は図録を購入したもの
🐾は2回以上足繫く通ったもの