ボナール観たらフィリップスへ行こう
三菱一号館美術館にて開催中の「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」ブロガー内覧会に行ってきました。
写真は特別に許可を得て撮影(更に、通常は会場風景として作品撮影を許されるところ、今回は特別に作品そのものの撮影も可でした!)
マネ《スペイン舞踏》
出品されているのが全員巨匠作品それも選りすぐりのものばかりなので、見どころはざっくりいうと全部!!
そうなるともう個人的思い入れの見どころしか存在せず。
なので、私自身の見どころはボナール!
国立新美術館で開催中(12月17日まで)のピエール・ボナール展は初日の講演会から聴きに行き普段は行かないシンポジウムや対談といったイベントまで全出席。また今週もう一度観に行く予定、という入れ込み様。ボナール大好き。
その初日の講演会、オルセー美術館のイザベル・カーンさんのお話の中でもボナールには多くの買い手がいて(恵まれた制作環境)イワン・モロゾフとともにダンカン・フィリップスの名前が挙がっていた。そしてボナールのコレクションといえば第1がオルセー美術館であり、第2がフィリップス・コレクションとのこと。←この話は今回のブロガー内覧会でも紹介された。
これはボナール展観たら三菱一号館美術館のフィリップス・コレクション展観に行かないと!
名立たる巨匠作品75点中ボナールは4点。それもいいボナール(;'∀')ばかり。というか、コレクション全貌を見たわけではないけれど、フィリップス・コレクション半端ない。少なくとも今回東京に来ている作品、ボナールに限らずどれも素通りできない作品ばかりずらりと揃っている。
ボナール《犬を抱く女》
マルトと犬と食卓と。一目見て好き過ぎるでしょ、と思ったら。。。
フィリップスが1925年にこの絵を目にしてボナールの支援が始まったと解説あり(そうなるよねー)。その後1930年アメリカの美術館で初めてのボナールの個展も開催。
ちなみに今回の展覧会の展示の順序は年代順でも作家毎でもカテゴリー毎でもなくフィリップスが入手した順番とのこと。大きな黒丸の数字が今回の75点の入手順。おかげで8番目のボナールと9番目のモリゾの《二人の少女》が並ぶという素敵な展開に。
ボナールの代表作《棕櫚の木》
代表作だけあって前述のボナール展図録にも白黒で記載在り。色や背景の小さい人についての解説もあるのだけどなんぜ白黒の図版でわからないなあと思っていたら、まさか東京で直後に実物を確認できるとは!これは見逃せない。
ボナールの窓の外と部屋の中の絵も好きなので、これも嬉しかった。
《開かれた窓》
ボナールの絵はずーっと見てると様々な発見があり、あ!右下に猫!それもマルトとハイタッチしてる!かわいすぎる。あれ?いつも無表情のマルト笑ってる?マルトじゃないのかな。
などと次々と発見やら思いやらが交錯して全く見飽きないボナールの絵。ずっと見てられる絵。
ボナールの友人、ナビ派のヴュイヤールの絵も(いつかヴュイヤール展も開催希望)。
ヴュイヤール《新聞》
まだまだある好きな絵をいくつか。
みんな大好きルソー《ノートル・ダム》
シスレー《ルーブシエンヌの雪》
デュフィ《画家のアトリエ》
モランディも来てます《静物》
ブラック《驟雨》
ジョルジュ・ブラックの絵は7点もあってどれもよくて自転車の絵だからとりあえずこれを挙げた。今回自分の中でブラック急上昇。
うまく写真が撮れなかった絵で挙げられない好きな絵や撮影不可のココシュカも挙げてない。とにかく好きな絵だらけの展覧会だった。
「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」は三菱一号館美術館にて2019年2月11日まで。
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