うさこ観覧記

またブログ始めました。展覧会観て自分のために何か残さないとすぐ記憶が流れていくから。

ティアラ権力者のコード

三菱一号館美術館で開催中の「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界-1780年パリに始まるエスプリ」展のブロガー内覧会に行ってきました。写真は特別に許可を得て撮影しました(通常でも一部撮影可能なコーナーもあります)。

 

まず第一室に入って驚き。絵画と宝石が並ぶ、この展示空間の豪華さと作品展示の手の込みよう。

壁紙まで凝ってる。

次の部屋は麦の穂のティアラから麦の壁紙だったし。

なんでもパリファッションショーのデザインチームが乗り込み作りこんだそうで、美術館で学術的裏打ちのある芸術鑑賞とエンターテーメントのような楽しさのある展示空間。ティアラの部屋で圧倒されるし、あくまでジュエリーを展示しているはずが最後のお部屋なんて凄いことになってたよ桜吹雪(;'∀')

結論:

これは普段美術館よくいく人も満足できるし、観光でちょこっと寄った人も楽しめる美術展。

あ、結論言ってブログ終わってしま。。。う訳にいかないので(せっかくブロガー内覧会行ったので)、もうちょこっと紹介。

最初の部屋(冒頭写真)の「歴史の中のショーメ」。ちょうど国立新美術館ルーブル美術館展」の講演会でナポレオンの肖像画の解説中、この三菱一号館美術館のショーメ展も併せて観ることを勧められた。というのもナポレオンの戴冠式の宝石セットはショーメが手掛けているから。そこで、ナポレオンの肖像画を観察し、ルーブル展で学んだ権力者のコード、服装持ち物ポーズなどをチェック❗(^-^;特にショーメだから金の月桂冠や正義の手の杖など宝石セットを観察ね。

この宝石セットを製作したショーメの創業者、マリ=エティエンヌ・ニトについてはは、フランス革命期、マリーアントワネットの日本の漆器コレクションが売却危機にあったとき、これは貴重なので保存すべきと鑑定したという逸話も紹介されていた(最後の部屋にマリーアントワネット漆器コレクションからの展示もあり)。まさに歴史の中のショーメ。

皇帝ナポレオン1世より贈呈された教皇ピウス7世のティアラ←あ、これもティアラなのか!

なんでも、ヴァチカンが普通は貸してくれない(;'∀')そうなので、それもこれも歴史の中のショーメのおかげでこうして日本で観ることが!

 

圧倒的なティアラ尽くし部屋は是非体験を!

豪華ティアラがこれでもかと並びくらくらする。

お気に入りはパンジーカーネーションの2点かな。

 

豪華ティアラばかり見てたら、このナポレオンの最初の妻ジョゼフィーヌの麦の穂のティアラのセンスの良さがじわじわくる(実は最初ピンとこなかった(^^;)。

メインビジュアルになってるの↓

ジョゼフィーヌは麦の穂、娘のオルタンスはオルタシア(あじさい)

この繊細なあじさいのジュエリーが実は一番好みだった(これくらい控えめなのが、と言いながら充分豪華。ゴージャスなものをたくさん見た後なので)。

あと、最後のお部屋で雷神の太鼓がタンバリンなのもチェックね❗(^-^;

 

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界-1780年パリに始まるエスプリ」展は三菱一号館美術館で2018年9月17日まで。

暑いので東京駅や二重橋前駅から地下でつながっててホントありがたい。観光にもおすすめ。