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うさこ観覧記

またブログ始めました。展覧会観て自分のために何か残さないとすぐ記憶が流れていくから。

二条城行幸図が楽しすぎる!

泉屋博古館分館にて「屏風に遊ぶ春のしつらえ」展のブロガー内覧会に行ってきた。

春を彩る屏風の名品と茶道具の数々、新収蔵品など華やいだ会場内でひと際目立つのがメインビジュアルにもなってる《二条城行幸図屏風》。

写真左の屏風。右は《誰ヶ袖図屏風》素敵。

※写真は特別に許可を得て撮影

《二条城行幸図屏風》は、1626年後水尾天皇が三代将軍家光のいる二条城(徳川家の京都での居城)に行幸したときの様子、今でいうパレードとその観客を描いた絵。

上下二段に描き分けられ、上段は右端の二条城へ堀川通を進む天皇の行列(右向き)、下段は左端の内裏へお迎えに向かう中立売通の将軍の行列(左向き)。上段下段の行列と平行して家並みと大群衆がこと細かに描かれているのだけれど、その詳細なことと言ったら。

洛中洛外図の細かいところまで見るあの楽しさと一緒!

そして何といってもこの屏風、保存状態がとてもよくて色が綺麗。既に江戸中期には住友家にあったそう。でも天皇と将軍の屏風ということで使えず(お蔵入りか)。おかげで美しい発色のまま今に至る。

実際の行幸(1626)からさほど遠くない時期に制作、作者は不明。大和絵系だけれど土佐派でも住吉派でもないと。

とにかく、人々の仕草と衣装と家の中の設えなど見どころがたくさんあって観ていて飽きない。観衆が3226人も書き込まれているし。今回はブロガー内覧会だったので時間足りなかったからもう一度観に行かないと。

 会場内には分かりやすい見どころパネルも。

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写真右の《桜図》は今回初お披露目。なんと一昨年住友の蔵から新発見!←そういうのが起きること自体驚きというか流石。

作者は菊池容斎(1788-1787)幕臣で流派全部学んで自分流というだけあって、桜の花が怖いくらい細かくてなんとも言えない独特な雰囲気を醸し出してる。この桜は寛永寺の桜で戊辰戦争で焼けてしまったけれど今の東博の前庭あたりにあったものと。この話を聞いて東博の前庭の名物の桜も枯れてしまったこと思い出した。

写真左の屏風は香田勝太《春秋草花図》の「春」。油絵屏風と聞いてびっくり。これとても好きで、色目といい美しい芍薬とかわいらしい雀といい、抑えめで綺麗な感じが家にあったらいいなあ屏風。豪邸じゃないと無理だけど(^-^;。

春秋一対というので「秋」も観てみたい。香田勝太(1885-1945)は藤田嗣治の同級生。

 

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他にも宮川長春の遊女図巻も美しいし、モネが2点並んだりと、広い展示会場ではないけれど、春にふさわしい華やいだ豪勢な展示で、泉屋博古館分館の正面玄関の脇に植えられた醍醐の桜(のクローン!)が咲くころにもう一度訪れたいと思う。 

屏風にあそぶ春のしつらえ展は途中展示替えあって5/7まで。

泉屋博古館分館南北線六本木一丁目駅降りてエスカレーターを乗り継いですぐで便利。もうすぐアークヒルズの桜坂も一緒に観られる。次行くのが楽しみ♪